Vida Press I Am Not Sick, I Don't Need Help!: How to Help Someone Accept Treatment -- 20th Anniversary Edition
A**R
Informative
Helpful and informative
反**)
第二世代薬が主流になっても陽性症状ってあるんですね
著者のXavier Amador氏は米国の臨床心理士で,と同時に重篤な統合失調症の兄をもつ。本書は専門書ではない。世界各国語で翻訳されており内容は難解ではないが,精神科医療の建設的な著書で150万部も読み継がれているとは驚きである。日本語もその例外ではない。毎回ではないが,原書の改訂版が上梓されると訳者を新たに得て新訳が出版されている(八重樫・藤井,2016;江畑・佐藤,2004)さて,統合失調症をはじめとして精神障害をもつ多くの人は,「私はどこも悪くない。助けなんかいらない」と,頑なに必要な治療を拒むので,家族や治療者は頭を抱え込んでしまう。本書の主眼は,どんなにはなばなしい陽性症状を呈する患者の発言(あるいは暴言)でも冷静に傾聴し,幻覚や妄想なども尊重し,安心感を与えるテクニックを説くことである。しかし,患者が激しい幻覚や妄想を呈し,自傷他害の恐れがあり,警察や救急を呼び出し強制入院させるーーそれも実の兄をーーという記述が痛々しくて心に響いた。病識のない,あるいは疾病失認のある統合失調症をもつ人のなかには,病気はてっきり過去のことで今はすっかり大丈夫だと信じ込んでいる人がいる。そのため,抗精神病薬の服薬を勝手にやめてしまい,再発・再入院を繰り返してしまう。うつ病や不安障害の患者は,苦痛を感じたら自発的に精神科医療の援助を求めてくる。これに対し,統合失調症や双極性障害の患者は自分自身には自覚症状がないので,周りからみていて異常でも精神科受診に繋がりにくい。それどころかこれらの人々は自分はなんともないのに家族や友人,医師から病人扱いされて治療を受けるようにとうるさくいわれて不快なのである。こうした患者の治療目標は,自分が病気であるのを認めさせることではなく,「どこも悪くない」が「何か助けが必要」であることに気づいてもらうことだ。著者は臨床心理士でもあり統合失調症の患者の家族でもあるという,多方向から米国の精神科医療の現場をつぶさに捉えている。今日の米国の精神科病棟がいかに快適で人道的か述べ,精神疾患も糖尿病のような身体疾患と同様に薬物療法による治療が必要だと強調する。<文献>ザビア・アマダー著 八重樫穂高訳 藤井康男訳,(2016),病気じゃないからほっといて: そんな人に治療を受け入れてもらうための新技法LEAP,星和書店.ザビア・アマダー著 アンナ=リサ・ジョハンソン著 江畑敬介訳 佐藤美奈子訳,(2004),私は病気ではない;治療をこばむ心病める人たち,星和書店.
B**
Informative
Loved reading this book. A lot of helpful information.Anyone with a family member going through the mental challenges can relate to it.
S**L
Filled with valuable incite
Must read for those with family suffering from mental health. Absolutely invaluable advice and resource. Thank you
F**
Helpful read
Very helpful and easy to read. Great starting point on dealing with family crisis.
Trustpilot
1 month ago
3 weeks ago