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黒**彦
イランにおける反米感情の原点を描いた歴史ノンフィクション
1953年に起こったイランのモサデク政権転覆クーデターは、CIA主導の秘密工作のうち最も有名な事件の一つであり、現在に至るもその悪影響を引きずっている。本書はモサデクの人物像を中心に、19世紀以来のイラン現代史、とりわけクーデターに至る経緯を描き出した歴史ノンフィクションである。 首相に就任したモサデクはイギリス資本の石油会社国有化を宣言、交渉が行き詰る中、英米側は彼の存在そのものが邪魔だと判断。CIAの工作員カーミット・ローズヴェルトの暗躍により、軍事クーデターでモサデクは逮捕された。アメリカはシャーの専制政治に肩入れした結果、イラン国民の反米感情を高めてイスラム革命を招き、さらには中東全体を不安定化させてしまったという歴史の連鎖が指摘される。
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